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Gomokuの形態素解析部をScalaで実装してみた

ここ数日はScalaのコップ本を読んでいて、何かまとまったプログラムをScalaで書いてみたくなったのでGomoku(Java形態素解析器。ver0.0.6)をScalaで実装してみた*1。 ・github: scala-gomoku(ver0.0.1)以下、使用例とJava版/Scala版の簡単な比較メモ。 使用例…

Sanmoku(0.0.5): 原型や読みの情報取得に対応

Sanmoku(0.0.4): 辞書データサイズ縮小のコメントにて要望があったのでSanmokuを形態素の原型や読みの情報取得に対応させてみた。 Sanmoku本体のインターフェースは以前の同様*1で、原型・読み・発音の取得を行うためのFeatureExクラス(sanmoku-feature-ex-x…

Sanmoku(0.0.4): 辞書データサイズ縮小

この一週間でSanmokuの辞書データサイズの縮小をいろいろ試していたので、その結果を載せておく。 現時点でのバージョンは 0.0.4。 やったこと 試した主なこと。 データ 内容 サイズ(Gomoku-0.0.4 => Sanmoku-0.0.4) 連接コストデータ(matrix.bin) 類似品詞…

Sanmoku: 省メモリな形態素解析器

GomokuをベースにしたSanmokuという形態素解析器を実装した。 Gomokuに比べて解析時に必要なメモリ量が少ないのと初期ロード時間が短いのが特徴。 将来的には解析精度を若干落として、辞書サイズ*1をさらに削減する可能性もあるけど、現状は解析結果はGomoku…

Igo-0.4.3の辞書引きにDAWGを試す

Igo-0.4.3: 若干のパフォーマンス向上 - sileの日記の続き。 Gomoku(0.0.4)では辞書引き部分*1にDAWGを使っているので、それもIgoに取り込んで処理速度の変化を図ってみた。 比較 諸々の条件は前回と同様。 今回は新たにIgoのDAWG版が加わる。 総処理時間(1)…

Igo-0.4.3: 若干のパフォーマンス向上

Gomoku(0.0.4)で得た知見の一部をIgo(0.4.3)に取り込んでみた。 形態素解析の部分が少し速くなっている。 比較 MeCab(0.98)、Gomoku(0.0.4)、Igo(0.4.2,0.4.3)の処理速度の比較*1。 以前とはマシンも変わっているので、全部計り直した。 計時には約80MBの日…

Igo: GAE版の辞書データ読み込み速度向上

igo-gaeを修正して、辞書データ読み込みを速度を向上させた。 ※ igo-gaeの現在のバージョンは0.0.2。 修正内容概要 オリジナルのIgoでは、データ読み込みにはnio系パッケージのjava.nio.channels.FileChannelとjava.nio.MappedByteBufferを使っていた。 // M…

二バイトコード(UTF-16)を用いてDoubleArrayを構築する際のトライ探索方法

これまではDoubleArrayを構築する際には、ソースとなるトライのノードを深さ優先順で探索しDoubleArrayへと変換していた。 トライのキーセットとなる文字列のエンコーディングがUTF-8等の一バイトコード(?)の場合は深さ優先順探索でも特に問題はないが、UTF-…

Gomoku: MeCabと形態素解析速度比較

Igoの時と同じように、Gomoku(0.0.4)とMeCab(0.98)の形態素解析速度を比較してみた。 計時結果 テキストには青空文庫より取得の夏目漱石の『こころ』(x256. 136M. UTF-8)を、辞書にはMeCabのサイトより入手可能なmecab-ipadic-2.7.0-20070801*1を使用。 総処…

Gomoku: Google App Engine上で動くことを確認

昨日取り上げたGomokuがGoogle App Engine上で動くことを確認。 ただそれだけ。 昨日から若干修正したのでバージョンは0.0.3。 サンプルURL: ・形態素解析: http://gomoku-morp.appspot.com/ ・JavaScript: http://gomoku-morp.appspot.com/js-morp-sample.h…

Gomoku: 辞書込みの形態素解析器

IgoをベースにしてJARファイルに辞書データを同梱した形態素解析器を作成した。 名前は同系統のGomoku(ver 0.0.1)。 特徴 開発コンセプト(?)は「JARファイルのみで形態素解析」と「サイズを(比較的)小さく」の二点。 このJARファイル一つで形態素解析が行え…

FileMappedInputStream: 2GB以上のファイルに対応

MappedByteBuffer + InputStream: ファイルにマッピングされたランダムアクセス可能な入力ストリーム - sileの日記で作成したクラスの巨大ファイル対応版。 2GB以上のファイルでも扱うことが可能。 import java.io.IOException; import java.io.InputStream;…

MappedByteBuffer + InputStream: ファイルにマッピングされたランダムアクセス可能な入力ストリーム

表題の通り、ファイルにマッピングされておりかつランダムアクセス可能な入力ストリームクラス、のサンプル。 MappedByteBufferを読み込み専用モード(FileChannel.MapMode.READ_ONLY)で使っているので、同じファイルを複数プロセスでオープンした場合はメモ…

ByteBuffer + OutputStream: 出力ストリームのバイトオーダーを制御する方法

Javaはデフォルトでは入出力でビッグエンディアンを使用するけど、リトルエンディアン或いはその環境にネイティブのバイトオーダーを指定して操作を行ないたい時もある。 今回は出力ストリームのバイトーオーダーを制御する方法のメモ。 基本的にはByteBuffe…

Igo: GAE版をgithubに

Igo: GoogleAppEngineで形態素解析サーバとIgo: JavaScriptで形態素解析で書いた内容を少し整理してgithubにソース一式を登録。 ・igo-gae現状は本当にただ必要な分だけを修正して、とりあえずGAE上で動かしているだけだけど、その内にもっとちゃんとしたも…

Igo: JavaScriptで形態素解析

Igo: GoogleAppEngineで形態素解析サーバで用意したサーバ(※追加修正あり。後述)を使って形態素解析を行うJavaScriptを書いてみた。 制限 結構制限が多い。 対応がUTF-8のみ レスポンスのJSONに含まれる文字列内のASCII以外の文字を16進数表記(\uXXXX)にエス…

Igo: GoogleAppEngineで形態素解析サーバ

IgoをGoogleAppEngine上で動かしてみた。 URL URLと仕様。 トップ: http://igo-morp.appspot.com/ 形態素解析: http://igo-morp.appspot.com/parse 'text'パラメータに入力テキスト*1をセットしてリクエスト(POST or GET)を投げると、形態素解析結果がUTF-8…

jada: 二バイトコード(UTF-16)を用いてDoubleArrayを構築する際の最適化メモ

前回からだいぶ間が空いたけど、jadaで試したことのメモ。 二バイトコード Javaは文字を二バイトコード(UTF-16)で表現しているので、jadaで実装されたトライの各ノードで(遷移に)用いられるコード値の最大値も0xFFFFとなっている。 トライの遷移コードが一バ…

jada: DoubleArray Trieライブラリ

必要になったのでJava版のDoubleArrayライブラリを作成。 何だか最近はDoubleArrayばっかり実装している気がする... ・jada-0.1.0 実装で試したことのメモ書きや計時はまた今度。 以下、概要等。 概要メモ Java DoubleArray Trie 静的に与えられたキーセット…

Igo : MeCabと形態素解析速度比較

Igo(0.4.0)とMeCab(0.97)の形態素解析速度を再度比較してみた。 計時用のプログラム MeCabの計時用のプログラム。 参照: ReadLine /** * ファイル名: mec.cc * コンパイル: g++ -O3 -omec mec.cc `mecab-config --libs` * 計時方法: time mec <対象ファイル>…

終了

先週の日曜から取り組んでいたJavaでの形態素解析器の実装がひとまず終了。 完成物: Igoまだ、例外処理周りの整備とか、ドキュメント作成とかは残っているが、実装が大幅に修正されることはもうなさそう。 特徴 思いつく特徴を列挙。 Java ほぼMeCab互換 MeC…